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「幸せな時間」その2
「ふ、太ってる・・・」
ディアッカと暮らすようになってから太った!しかも2kgも!!
なんとなーくお肉が付いたような気はしていたけど2kgなんて〜!!
普通「幸せ太り」とかって男の人がなるんじゃないの?
「なんでなんで!」とここ数日の食事を振り返える
やっぱりお夕飯かな?なるべくディアッカと一緒にと思って遅い時間になってるから?
でも2人とも脂っこいものを好むわけじゃないし量だって控えめにしてるはず
なんでだなんでだと記憶をたどると・・・・・・・「チョコだ」
チョコレートだ確実に
私はチョコが大好き。ディアッカもそれを知っていて毎日何かしら買って帰ってくる
そこらへんで売っている物から値段を聞いたら多分食べれないだろうと思われるものまで色々と
「ミリィの嬉しそうな顔が見れるからねー」ととても嬉しそうに言う
向こうは1粒くらいしか食べないけど私はいくつ食べている?
チョコもディアッカの嬉しそうな顔も見れなくなるのは寂しいけれど
このまま食べ続けたら・・・
「チョコ絶ちだ!」
「チョコ絶ち」をする
まずは冷蔵庫に入っているチョコを捨てなくてはいけない
冷蔵庫を開けると色々な箱が入っている。ディアッカがくれたプレゼントだからと大切に食べていたのだ
くれた本人は「ミリィ、冷蔵庫がチョコで埋まっちゃうよ」と苦笑しているけど
ディアッカからのプレゼントを捨てる?そんなのできない
「中身を食べなければいいんだから」と言い聞かせ扉を閉めた
今日も買ってきちゃうんだろうな?
でも仕事中に「チョコいらない」とは連絡できない
帰ってきたらちゃんと伝えよう
そんな事をつらつらと考えていたらディアッカの帰宅時間が近い事が分かりあわててお夕飯に取り掛かった
「ただいまー」「おかえりなさい」
「はい、今日のチョコ」と嬉しそうな顔でチョコレートの箱を差し出した
受け取りたくない・・・と一瞬躊躇したら「どおかした?」と彼の声色が変わる
いけない!慌てて「ううん、なんでも」と取り繕うが「そお?」彼がいぶかしんでるのが分った
「これ、ありがとう」と笑って返す
嘘バレちゃってるんだろうなと思いながらする会話は楽しくないし弾まなかった
夕食後ディアッカはやはり切り出してきた
「ミリィ、何があった?」
「ッ・・・・・」私は視線を逸らしたがディアッカは両手を伸ばし私の顔を正面に向かせた
「ミリィ、ミリィ話して」
彼がちょっぴり辛そうな顔をした
この顔ずっと前に見た、あの戦艦で
ディアッカのそんな顔は見たくない
私は羞恥を堪えて話を切り出した
「ディアッカ。あの、あのね。わたしチョコ・・・」
「ミリィ」ディアッカの声に一気に恥ずかしくなり声を上ずらせ捲し立ててしまった
「私ね太っちゃったの!2kgも!!原因がチョコだって分かって!だから、だからチョコ当分辞めたいの!元に戻るま
で!!」
ディアッカは最初キョトンとしていたがクククっと笑い始めたかと思うと次第に声が大きくなり涙を浮かべながら笑い続け
た
「何よ!何がそんなに可笑しいのよ!!」
「ゴメン、だってミリィ」とお腹を抱えて笑う
顔が真っ赤なのが自分でも分かる
こんなに恥ずかしい事を告白したのにこの態度って
「ディアッカが悪いのよ!毎日毎日チョコ買ってくるから!そのせいで太ったんじゃない!!」
「でも、ミリィ美味しいって食べてたじゃん」
「そうだけど・・・ディアッカが毎日買ってこなきゃこんな事にならないでしょ!!」
しばらくするとディアッカの笑いも収まり涙を拭いながら話し始める
「ゴメンね。ミリィがチョコ好きだから喜んだ顔が見れるならって毎日買ってたんだけど、そういう悩みが出るなんて思っ
てもいなかったから」
ディアッカにそう言われちゃうと何も言えない
「私こそ怒鳴ったりしてごめんなさい」
ディアッカは立ち上がって私の隣に座った
「ゴメンね、ミリィを悩ませちゃって。でもミリィ太ってないよ。痩せ過ぎよりはいいと思うし」と抱き寄せられ「丸みのある
方が抱きごこちいいんだけど」と付け加えた
そう言ってもらえると嬉しいけど太った姿を彼に見せたくはない
「でも・・・やっぱりイヤ。元に戻したいの」
「分かった、協力する。暫くチョコは買ってこない」
「うん」
「ミリィの嬉しそうな顔が見れないのは残念だけど」
「ごめんね」
「元に戻ったらまた買ってきていいんでしょ?」
「うん。でもまだ冷蔵庫の中にいっぱいあるの」
「そうだったな」と言い、立ち上がって冷蔵庫に向かう
「まだいっぱいだね、当分買う必要ないか」と言って箱を手に取った
彼は振り向き「ねぇ、チョコ辞めるのって今日から?」と何か含み笑いをしながら言う
何か企んでる・・・「そう、今日から」胸がドキドキしてきた
彼から目が離せない
ディアッカはチョコを1粒手にとり「じゃあコレはチョコを絶つ前の最後の1粒ね」と言ってチョコを自分の口に入れ私の
肩に手を掛けた
私は目を閉じ当分食べられないチョコとディアッカの唇を味わった
2004/12/17
これまたディアミリジェンヌ、ジョリコ様より強奪しました・・・ほほほほ
ジョリコ様の場合、食べ物が出てくるといきいきしてくるのは
気のせいではないと見た・・・ふふふ
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